熊本大学大学院生命科学研究部 神経精神医学分野:神経精神科

研修プログラム

前期研修プログラム

  • 「熊本大学医学部附属病院臨床研修プログラム」に詳しく掲載している。概略は以下の通りである。
  • 原則、医員-研修医のマンツーマン方式で、入院患者の診療にあたる。

    入院診療はグループ体制をとっており、それぞれのグループに所属し、
    毎週グループカンファレンスにて担当患者の治療について話し合う。

    曜日ごとに、外来新患の予診をとる。随時、外来診療への陪席も可能。

  • 1〜2ヶ月コース
    レポート提出が義務付けられているA疾患(統合失調症、気分障害、認知症)の入院診療を中心に、最低限の精神科診断および面接の研修が可能。最終週に、各自が興味を持った症例について発表を行い、研修のまとめとする。

    3〜5ヶ月コース
    ・専門外来(認知症・高次脳機能障害、児童・青年期)への参加が可能。
    ・神経学的所見の取り方、脳画像所見の読み方、臨床心理士による各種心理検査の研修が可能。

    6〜12ヶ月コース
    ・教室で取り組んでいるフィールドワーク(「脳血管障害後のうつ状態の調査」「高齢者うつの実態調査と自殺予防介入」など)への参加が可能。
    ・関連病院における各種精神科専門治療の見学が可能。

専門医研修プログラム

  • 熊本大学病院連携施設 精神科専門医研修プログラム
  • 熊本県
  •  基幹施設となる熊本大学病院神経精神科は1904年開講の歴史ある教室で、平成12年に開講100周年記念祝賀会を開催すると共に記念誌を発刊している。代々、統合失調症やアルツハイマー病の脳病理、水俣病や三池炭塵爆発のフィールドワークなどで多くの業績を残しており、伝統的に生物学的な精神医学を柱としている。
    <治療環境>
     治療環境としては、西病棟2階に開放エリア38床(うち個室6床)と閉鎖エリア12床(うち2床は隔離室)からなる50床のベッドを有している。
     病棟スタッフルームとカンファレンスルームに通じる廊下を抜けると228㎡からなる広々とした運動療法スペースが広がる。ここでは卓球は勿論のこと、多くの入院患者さん達に対して専属作業療法士が企画した作業療法が毎日行われ、備え付けのスクリーンを用いて精神科臨床セミナーも随時開催される。
    運動療法スペースの周囲には音楽療法室(Wiiや各種精神科DVDライブラリーあり)、マジックミラーを備えた観察室、作業療法準備室、心理面接室2つ、リラクゼーションルームなどの各部屋も併設されている。
     これらは全て精神科専用の設備であり、14名の常勤コメディカルスタッフ(心理士3名、精神保健福祉士6名、作業療法士3名、認知症看護認定看護師1名、など)と共に充実した精神科チーム医療を実践しているのが大きな特徴である。
     平成26年10月には外来診療棟が新築され、神経精神科は4階フロアを単独で使用し、待合室からはガーデニングのスペースを眺めることができ、癒やしの空間となっている。
    <豊富な症例>
    認知症疾患医療センター(基幹型) 高次脳機能障害支援センターおよび発達障がい医療センターの指定を県から受けており、認知症および高次脳機能障害、老年期の気分障害、児童・思春期のそれぞれ専門外来を開設して診療を行っている。県内唯一の大学病院であり、急性期・慢性期の精神病性障害、気分障害、認知症などの器質性精神障害、神経症性障害、児童・思春期の精神疾患、コンサルテーション・リエゾン精神医療など豊富な症例が経験できる。
    <連携施設>
    また連携施設として、県内では、国立病院機構熊本医療センター、国立病院機構菊池病院、熊本県立こころの医療センター、熊本市とその近郊および県の東西南北に位置し、地域の精神科医療を担っている9つの民間精神科病院と、県外では国立病院機構肥前精神医療センターと国立国際医療研究センター国府台病院・児童精神科と連携している。
    <専門研修プログラム>
     認知症強化コース、児童・思春期強化コース、臨床研究強化コース(神経心理学)、精神科救急強化コース、地域医療強化コース、子育て支援コースなど、特色ある研修パターンを用意しており、専攻医はそれらの中から選択して研修を行うことが可能である。
     当科では、10年前から、ほぼ同様のローテーションによる後期研修プログラムを確立しており、複数の精神科医療機関をローテートすることで精神保健指定医の取得に必要な症例も十分に経験できるプログラムとなっていた。今回新たな連携施設に加わっていただき、各専攻医の幅広いニーズに対応できるようにプログラムを整えた。もちろん研修の進捗状況によってはコース変更についても柔軟に対応することが可能である。
     当研修プログラムのもう1つの大きな特徴は、精神科全般の専門医研修に従事しながら、臨床に直結した研究にも参加できることである。当科の主たる研究グループである認知症、老年期うつ病、児童・青年期、高次脳機能障害は、全て臨床研究が中心である。例えば、当科の認知症専門外来に関する臨床データベースは現在約3000例を有しており、それまさしく臨床研究の宝の山であり、日々の臨床経験と照らし合わせながら様々な切り口からの研究展開が可能であり、かつ医療と介護の連携や専門医とかかりつけ医の連携など、幅広く地域医療を学ぶことができる。

     このように当該研修プログラムでは、これからの専門医研修に求められている、リサーチマインドの涵養と地域医療の充実を実践することが可能である。
  • 1)精神症状の神経基盤に関する研究
    2)認知症の疾患別治療とケアに関する研究
    3)MRI脳体積測定法を用いた認知症患者の臨床症候学的研究
    4)認知症患者のADL障害に対するリハビリテーション方法の確立に関する研究
    5)地域住民を対象とした大規模認知症コホート研究
    6)光トポグラフィー検査を用いた認知症早期診断に関する研究
    7)高次脳機能障害の症候学とリハビリテーションに関する研究
    8)高次脳機能障害患者の復職支援に関する研究
    9)高次脳機能障害患者の社会的行動障害に対する認知行動療法の
    有効性に関する研究
    10)高齢者うつ病と自殺予防に関するフィールド研究
    11)発達障害に関する臨床疫学研究
    12)自閉症スペクトラム患者の母親の疾患理解と介護負担度への影響に関する研究
    13)精神疾患のゲノム・エピゲノム研究
    14)リエゾン精神医学における臨床研究
    15)イギリスのマンチェスター大学・京都大学・愛媛大学との
    semantic dementiaに関する神経行動学的的共同研究
    16)インド・フィリピン・インドネシア・台湾との前頭側頭葉変性症の疫学
    ならびに分子遺伝学に関する共同研究
  • 本専門研修プログラムは、日本精神神経学会による一次審査を通過したものであり、今後日本専門医機構による二次審査を踏まえて修正・変更があることを予めご承知おきください。
  • 応募資格 医師免許を有し、初期臨床研修2年修了者、あるいは平成30年3月に修了予定の者
    専攻医の募集人数 10人
    応募方法 10月末日(予定)までに履歴書を下記宛先に送付の上、面接申し込みを行ってください。
    宛先:〒860-8556 熊本県熊本市中央区本荘1-1-1 熊本大学医学部神経精神科医局 
    TEL:096-373-5184 FAX:096-373-5186
    E-mail:papillio※taj.bbiq.jp
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    担当者:城野 匡(医局長)
    選考方法 診療科長・医局長が面接をおこないます。履歴書記載内容と面接結果に基づき厳正な審査を行い、採用の適否を判断します。医師(専攻医)は当専門研修プログラムへの採用後、研修施設群のいずれかの施設と雇用契約を結ぶこととなります。
  • 施設見学は随時受け付けています。下記問い合わせ先、医局長城野までお問い合わせ下さい。

最近の入局者および各種資格の取得状況

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入局者 2 10 5 5 6 6 3 5 7 5 10 6
精神保健指定医取得者 3 4 1 1 3 4 1 0 2 2 - 1
日本精神神経学会
専門医取得者
0 4 3 2 0 1 0 0 1 1 2  

問い合わせ先

担当 城野 匡(医局長)
問い合わせ先 住所:〒860-8556 熊本市中央区本荘1-1-1 熊本大学医学部神経精神科医局
TEL:096-373-5184 FAX:096-373-5186 E-mail:papillio※taj.bbiq.jp
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私たちが神経精神科のメンバーです

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熊本大学医学部附属病院 神経精神科 医局 〒860-8556熊本市中央区本荘1-1-1診療のご予約・お問い合わせは、熊本大学医学部附属病院 外来予約センターTEL.096-373-5973(受付時間:午前9時〜午後5時)

私たち熊本大学神経精神科は、社会問題にもなっている認知症、最近の自殺の増加で注目をされているうつ病、自閉症を中心とする発達障害、新しい薬物療法と生活支援により社会復帰が主要な治療目標となった統合失調症、などを取り扱う精神科医療専門の診療科です。当科では、バランス感覚のとれた優秀な若手精神科医の育成を目指しています。県内外の関連病院の全面的な協力のもと、様々な精神科医療の現場を経験できる研修システムを構築しています。研究に関しては、様々な場所で臨床ならびに研究のキャリアを積んだ教官のもと、若い先生方の研究意欲にも幅広く対応できます。